ペット情報検索サイト PetC.net PetCは、犬に関するドッグポータルサイトです。
犬の情報(スクール、ドッグカフェ、動物病院など)を検索できて、飼い主の悩みを一発解消!

小沢カオルの眼流「豆柴小次郎」

HOME > 眼流 豆柴小次郎 > リアルファイト 〜獣編〜
2007.10.19

リアルファイト 〜獣編〜

久々に小次郎様とリアルファイトしてから、もうずいぶん経ってしまった。
以下は、もう一ヶ月も前の出来事なので、おののかずに読んでほしい。
おののくなと言っても、ムリかもしれんが… それに、長いが… 次回にも続くが…

画像 186のコピーtyo-hora-.jpg

その日、私は仕事をしていて、小次郎様の相手をしてやる時間がなかった。
遊びたがっている小次郎様には、食べるのに時間のかかるオヤツでも与えて、お茶を濁すのが妥当。
オヤツボックスをのぞくと、リブボーンという牛の骨が1本だけ残っている。 これを与えよう。

小次郎様に渡す瞬間、昔の恐怖を思い出す。
幼少期、小次郎様はあらゆる食べ物に執着し、長時間かかえていなくてはいけないものを与えると、取られまいとして、一気に野生化したものだった。
そういった執着を少しずつ解消し、何でも食べられるようになったのは、小次郎様が1歳を過ぎてからのこと。
それまでは、生傷の絶えない日々だった。

リブボーンは最後の1本。
つまり、この1本になるまでは、何の問題もなくバリバリ食べていたということだ。
だけど、この前にあげたのはいつだったろう?
ずいぶん時間があいている。
ボーンは執着しないで食べられるということを、小次郎様は忘れていないだろうか?

私からボーンを受け取ると、小次郎様は困りはてたようにクンクン鳴いた。
どこで食べていいのかわからないらしい。
私に返してくる。
「いいから、食べなよ」
そう言って、また小次郎様に渡す。
ここで気づけば良かったのだ。 小次郎様の異変に。
ここで取り上げておけば良かったのだ。
もう私たちの間には、どんな時でも争いは起こらないなんて、甘かったのだ。
小次郎様は、昔コレに執着していたことの方を、思い出してしまっていた。

小次郎様が私の足元に身を横たえたとき、人犬間の不可侵条約は一方的に破棄され、戦いは始まった。
ボーンを置き、、ひたすら私を見つめる。
身動ぎすらしない。 ただ見る。

唸っている犬など、私はたいして怖くない。
「近くな!近づいたら咬むぞ!」 というシグナルを発することができるくらい、犬には余裕がある。
そんな犬からは、離れるなり、恐怖心を取り除くなりしてやればいい。
しかし今の小次郎様は違う。
ライオンがインパラを狙うとき、唸るだろうか?
唸らない。
ただひたすら相手を見、しとめる瞬間を計る。 それだけだ。

小次郎様の眼が緑に濁る。 不透明な沼の色。 光を通さないガラス球。
大昔、人類はこういう眼をした動物から身を守るために、住居の周りに火を焚いたのだろう。
私が眼流と名付けた眼だ。
もはや小次郎様に、飼い犬らしい感情など、カケラも残っていない。
証拠写真を撮りたいが、動けない。
インパラは動くから、ライオンに襲われるのだから。


画像 290midori.jpg
↑ これは光の加減で緑になっただけ。本当の眼流は、こんな色じゃない。


格闘技を見始めたばかりの頃、派手なKOシーンが好きだった。
しかしだんだんと、両者の力が拮抗し、互いに一歩も動けないような、高度な戦いに興奮するようになる。
この時の私たちも、さながら、互いに手のうちを知り尽くしたボクサー。
私は離れなければならないし、小次郎様はその瞬間にしか、隙が生まれないことを知っている。

「これ、ブログに書いたら、みんなドン引きだろうな〜…もう誰も小次郎様と遊んでくれないかも…」
などと考える余裕を自分に与えてみても、状況は打破されない。
目の前の獣は、相変わらずそこにいる。
獣の気をわずかでも逸らせれば、作戦を練りなおせるのに。
その時。

画像 315.jpg

視界に入った紅茶の缶。
中に釘が入れてあって、小次郎様の嫌いな音が出るようになっている。
悪いことをしそうになった時、これを鳴らすのだ。
その缶が。
ゴミ箱の上にあった。 
私の手に、ギリギリ届く。

狙いを外したら、終わりだ。
頚動脈やられて、終わりだ。
獣に悟られないように右腕の筋肉を緊張させ、肩にひきつける。
そして、打つ。

ガシャンとものすごい音を立てて缶が落ち、一瞬、獣の気が逸れた。
刹那、私は飛びのく。
獣も追って立ち上がるが、大丈夫だ。 最悪の状態からは脱している。
両者、2メートルの距離。
小次郎様の目も、ようやく変っていく。
獣から狂犬へ。
狂犬レベルなら、負けはしないさ。

                                  〜狂犬編へ続く〜

ブログランキングに参加中!クリックしてね!

<BACK | 眼流 豆柴小次郎 | NEXT >  

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pet-c.net/MT/mt-tb.cgi/723

コメント

凄い!!
ドキドキしながら読んでしまった。
緊迫感が伝わってきましたよ。
「アニパラ」に書いていた、緑色の眼なんですね?
飼い主を獲物として見てるんですね?!
うわぁ!早く続きを・・

どちらも怪我が無いと良いんだけどなっ!

投稿者 gons-mam : 2007年10月19日 21:15

似ている。私がシマリスのボンヌと闘ったあの日々に…


投稿者 マホン : 2007年10月19日 22:12

>gons-mamさん
 ほんっとーに緑の眼になるんですよ…
 底が白い、濁った緑に。
 「これがそうです!」と写真に撮りたいけれど、その時はそんな余裕がなくて…
 一応、どちらも怪我はありませんでした。
 あのとき、あの缶がなかったら…ふぅ…

>マホン
 ボンヌ戦の話、聞きたい。
 動物って理性ないからね。
 だから面白いんだけど。

投稿者 小沢 : 2007年10月19日 22:50

ウチのインコでも「スイッチ」はあります。
お気に入りを取り上げられた時には(洗ってあげる為なんだけどね)そりゃもう体格差なんか関係無し!
頭の羽を逆立てて噛み付いてきますヨ・・・。

怪我が無くて良かったよ、ホント♪

投稿者 GURO助 : 2007年10月20日 01:31

小次郎君そんな風に見えないけどな?
家のこてつもこなつもかなり噛みつきます
腕は傷だらけのぱぱさんです。
でも、噛みつくのはみんなが帰って来て
嬉しい時だけなんだよな〜。
これが治れば結構良い子です。

投稿者 こてつ : 2007年10月20日 02:42

ハラハラ、ドキドキしながら、
読ませて頂きました!!!
さすがは、小沢様♪
次回作も楽しみにお待ちしております◎

嗚呼、眼流小次郎様!

投稿者 亜弥姫★ : 2007年10月20日 11:35

そうか、戦いはまだまだ続いているんだね。
紅茶の缶が、とても神々しいものに見えるのは、私だけ???
柴犬は、本当に躾の難しい超上級者飼い主向けの犬だということを
小次郎君を見るたびに思わされているわ。

手に汗握りながら、続編に期待しています。

投稿者 文左衛門 : 2007年10月20日 12:42

標的がボーンから小沢さんへ移った?!食べ物関係で間違いを起こすタイプね・・。
隔離したケージの中で与えれば安心して食べるだろうし、又はお外で与えるとかすれば?うちの先代君はお外で穴ほって隠してました。柴ってそういう原始的なことやりたいのかも。

投稿者 ともみん : 2007年10月20日 13:40

ハラハラ、ドキドキ・・・
早く続きが読みたいでーす!

臨場感溢れる表現 (人´∀`o)
         さすが小沢さん!
コジ様と小沢さん、
お互いの張り詰めた空気が私にも伝わって来るようです。

投稿者 マーマレード : 2007年10月20日 13:59

>GURO助さん
 インコにもあるんだ!
 やっぱり動物だもんね。
 でもハッピーちゃん、体格差無視しすぎだよ!
 人間でもあなたに勝つのは大変だろうに!

>こてつさん
 小次郎も、昔はともかく、今は野生化さえしなければ愛玩犬チックな柴犬になってくれたんですけどね〜。
 う〜む。
 こてつ君は甘噛みですか?
 柴は甘噛みが直りにくいそうです。
 でも嬉しいときだけなら、何となく許したくなっちゃいますよねぇ!

>亜弥姫★さん
 ハハ、ファイト中の私もハラハラドキドキでした。
 アドレナリンがドクドク出てるの、わかりましたもの。
 北斗君はこんなふうにはならないのかしら…?
 いやぁね、野獣っぽい男って。
 
>ブンちゃん
 戦いは終わったかと思ってたら、甘かったです。
 終わったと思うたび、何ヵ月後かに再戦…
 最後に問題点を総括しようと思ってるんですが、やっぱり柴を飼う前に、もっと性質を調べておくべきだったわ。
 あんなにアドバイス受けていたのにねぇ…
 スミマセヌ…

>ともみんさん
 安心して食べられる場所がないのが原因だとわかってるんですが、ケージに一人にしても食べなかったりするの…
 私たちが部屋にいなくても。
 オヤツは食べ物ではなくて、命がけで守るものに変わってしまうのかもしれない。
 神経質にもホドがあるわい!
 問題を起こす柴のほとんどが室内飼いだし、やっぱり外で、人間と適度な距離を保っている方が、柴犬には向いてるんだろうなと思いますよ。

>マーマレードさん
 書きながらその時を思い出して、私も緊張してました(笑)
 いやー、本当に怖かった!
 缶がなかったらどうなってたことか?!
 誰かが帰ってくるまで持久戦だったかも。
 獣と一つ屋根の下って、けっこう恐ろしいものがありますよ〜!
 福ちゃんはイイコで本当に良かったです。

投稿者 小沢 : 2007年10月20日 18:27

ご訪問ありがとうございました。
小次郎ちゃん やっぱり柴ちゃんですね。

緑色の眼 わかりますとも。
家のワンもそういう時グリーンになりますよ。

私もリアルファイトしてました。
今もしています。
今年に入ってからもう2〜3回病院送りにされました。

なんで、すごくよくわかりますよ

ただ、家の場合はもうリアルファイトは逆効果なので怒ることはしなくなりました。
どんどんいい関係になっていますが、ただ、一度覚えてしまったワンは100%噛みつかなくすることはできないそうです。

でもね。噛まない犬はいないと思った方が正解だと私は思います。

また、遊びに来ますね。

投稿者 があこ : 2007年10月20日 21:29

うわぁぁぁぁーーーー!!
ハラハラ・ドキドキ・バクバクですがな(汗)
小沢さんの身は?
そして、仕事は無事、期日内に仕上がったのか?

こ、この続き・・・心待ちにしてます。
安心できるのは、小沢さん自身が語ってるから、「逝ってない」ってことが分かってるってこと(^-^;;

投稿者 ヒヨドリ : 2007年10月21日 00:12

楽しんで読んでしまった^_^;
何とか難局は切り抜けたんだね この先が楽しみです

あっ!小沢さんに怪我が無くて良かったわw
決して怪我して欲しいと思ってるのでは有りません汗

ユキも小次郎様の様に怒りんぼだけど
食べ物に執着が無いので食べる事で争う事が有りません
でも、ボールの取り合いだと戦いますよ。

投稿者 ユキママ : 2007年10月21日 21:43

>があこさん
 お越しいただき、ありがとうございます!
 緑の眼…黒目系の犬って怒ると緑になるんでしょうかね?
 アドレナリンだかなんだかで、反射が変わったりするのかな…
 私も、噛まない犬はいないと思ってます。
 今がどんなにイイコでも、犬は牙しか武器がないんだし、状況によっては噛まざるを得ない時があるでしょう。
 噛む犬と一緒に暮らしていると、他の犬と接するときにも注意を払えるので、そこは良かったのかなぁとも思います。
 があこさんの犬との暮らし方は、本当に尊敬します。
 私もまたお邪魔します!

>ヒヨドリさん
 仕事の心配までしてくれて、ありがとうございます!
 一応、締め切りは守れましたよ〜…。
 小次郎がこんなことにならなければ、もう一日早く終わらせられたかもしれませんがね。
 まぁ、悪いのは小次郎だけじゃないので、怒ってばかりもいられませんわね〜〜。
 マロン王は、攻撃性はないのかな?
 友達のダックスは、すんごいんですが…
 ダックスもいろいろいるでしょうが、日本で一番飼われているわりには、それほど飼いやすいというイメージでもないですよね??

>ユキママさん
 楽しんでもらえてよかった!
 笑い飛ばしてくれれば、それが救いです。
 私の怪我も、心配してくれて…ますよね?(笑)
 ユキ姐さんは、ボールで戦うんですね〜。
 食べるのに執着しない子って、性格全体が穏やかそうな気がしてましたが、そうでもないんですかねぇ。
 ユキ姐さん、ヤクザ役で登場してたしね!!
 笑いましたよ!

投稿者 小沢 : 2007年10月23日 18:51

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)