どんな人でも、喜怒哀楽はあるのです
地球で生きてる動物の中で人間しかない物は何でしょう?
それは豊かな喜怒哀楽、動物にもあるけどやはり繊細な人間の感情には負けてしまいます。ちょっとした事でがっくりしたり喜んだり。もちろん、どんな身分の人も同じ事なのです。
なぜ?どうして?
不肖の息子と気に入らない嫁がやっと離婚したと思ったら、その嫁・ダイアナが事故で突然死んでしまったイギリスの女王・エリザベス2世(ヘレン・ミレン)。もう離婚したのだし、ダイアナは民間人。静観していたら、《冷淡すぎる!》とイギリス国民からブーイングが相次ぎます。しかし、エリザベス女王は「いつか、国民もわかってくれるはず」と態度をくずしません。そんな女王に慌てたのが時の首相・トニー・ブレア(マイケル・シーン)。宮殿に並ぶダイアナへのおびただしい花、国民のインタビューが語る女王への不信の数々。このままでは、王室の存続が危ぶまれる状態になりかねません。
一方、女王も平静を装うも、国民の意外な反応に驚きます。
「女王として、こんなに国民に尽くしているのに、何故?」
「どうして、女王として国民を見守る自分より、マスコミ受けするダイアナを慕うの?」
夫の不義にも目をつむり、頼りない息子の行動と自分とは反対に夫の不義を許さないダイアナにも我慢して、感情を押し殺し勤めを果たしている女王には辛い脱力感しかありません。
そんな中、マスコミに左右される国民達の感情を抑える為、ブレア首相は意を決してエリザベス女王にある提案をするのですが・・・
無心に慕ってくれる愛犬達
そんな女王の側にいつもいるのが、愛犬達。愚痴しか口にしない夫、頼りない息子。母親は女王の威厳を保つ事を進言するだけです。純粋に彼女に従うのは愛犬達だけ。女王の心を理解していないかもしれないけど、無心に彼女を慕う姿は、国民からの不信で脱力感に疲れた女王にとってはとてもうれしい癒しになります。
「純粋に私を愛してくれるのは、あなた達だけかもね・・・」
そんな女王の独り言が聞こえてくるような気がします。愛犬達はそんなご主人様をいつも癒しているのです。
★2006年 ★
☆ 第60回 英国アカデミー賞作品賞受賞
ヘレン・ミレン
☆ 第79回 アカデミー賞 主演女優賞
☆ 第63回 ヴェネチア国際映画祭 女優賞
☆ 第41回 全米批評家協会賞 主演女優賞
☆ 第73回 NY批評家協会賞 女優賞
☆ 第32回 LA批評家協会賞 女優賞
☆ 第64回 ゴールデン・グローブ 女優賞
☆ 第60回 英国アカデミー賞 主演女優賞
☆ 第12回 放送映画批評家協会賞 主演女優賞 |